吹き付け断熱の施工方法と断熱性
我が家の断熱工事も無事に終了しましたので、今回わかった吹き付け断熱の施工方法と注意点などを報告したいと思います。
吹き付け断熱は、日本アクアのアクアフォームや、アイシネンフォームなどの商品が有名です。
二つの液体を混ぜ合わせ、壁などに吹き付けるとウレタンフォームに膨らんでそのまま固まります。
最初は液体で膨らんでいくので、細かい隙間や複雑な形状の部分にも泡が膨らんで行くのでしっかりと埋めることができます。
特に金物や、電源、スイッチの配線部分、チューブや配管の外周部など、断熱処理がやりづらいところもしっかりと泡が膨らんで隙間を塞いでくれます。
施工方法ですが、吹き付け工事のタイミングは、電気配線や通気口、排気口、パイプなどをあらかじめ施工してから吹き付けとなります。
吹き付け断熱の注意点としては、電源コンセントの位置やスイッチの位置、照明の取り付け位置は、構造やサッシの取り付けが出来上がるころなど、早めの段階で決めておく必要があります。
また、確認を忘れがちなテレビ配線やLAN配線、給湯器のモニター、インターホン、エアコンの設置位置なども電気工事の担当者と早めに確認しておきましょう。
さらに、吹き付けると柱はほとんど見えなくなりますので写真などでどこに柱があるかを把握できるように記録しておきましょう。
そして、天井には外壁の内側の壁と断熱剤の隙間をつくり、通気スペーサーとなる通気用のダンボールを貼り付けます。
そこまでが、現場大工や電気工事の担当となります。
その後はウレタン吹き付け断熱の施工会社の担当となります。
液体のウレタンフォームと吹き付けポンプを積んだトラックがやって来て、作業員2人の方がテキパキとこなします。
施工時は締め切りで、上下カッパのような作業服やマスク、帽子などの格好になりますので、夏場などはかなりの重労働になります。
吹き付けの前に、まず吹き付ける必要のない、梁や電源部分、サッシ、床面などを丁寧に養生します。
そして、準備が終わったら一気に吹き付けて行きます。
しかし、吹き付けも決められた一定の厚みになるように丁寧に、均一に、外の伝熱になりやすい金物やボルトなどもしっかりと吹き付けて行きます。
一通り断熱剤の吹き付けが終わると、厚めに吹き付けた部分を設計で決められた平らの厚さになるように削ぎ落として行きます。
素人的にはせっかく厚く吹いたならそのままの方が、と思うのですが、正しい厚さにしておかないと、その後の工事の支障になってしまいますね。
ちなみに、そぎ落とした断熱剤はかなりの量になります。
吹き付けたウレタンフォームは、弾力は強く結構強く押さないと凹みませんし、凹んでも元に戻ります。
そぎ落とした断熱材や養生を剥がして元に戻すと断熱工事の終了です。

断熱工事後の室内はなんとなく、気持ちの問題かもしれないですが外気と違う気がします。
実際には、住んでみて真夏の暑さや真冬の寒さをどれくらい断熱できるかだと思いますが、その辺はまた住んでみてレポートしてみたいと思います。
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