住宅ローンの金利と住宅ローン控除の関係について調べてみました。
住宅ローンの金利が1%以下なら、住宅ローン控除によって、支払う利息はほぼ0になる!?低金利と金融緩和政策により、住宅ローンの金利が1%を下回ることが当たり前となってきました。
一方、住宅ローン控除は、年末の住宅ローン残高の1%を税額から控除する制度です。
住宅ローンの金利が今のように1%以下なら、住宅ローン控除の1%と相殺できるのかどうか確かめてみたいと思います。
例えば、住宅ローンを1000万円で10年借り、金利が1%の場合
総支払額: 10,504,113円
利息:504,113円それに対して、住宅ローン控除は以下の通りです。
1年目: 92,500円
控除総額:475,000円※上記シュミレーションは4月に借り入れ、4月から住み始めたものとしています。以上より、
住宅ローンの利息と控除の差額は29,133円になります。
実際には、金利は変動しますので、
いつまでも今のように低金利が続くかは分かりませんが、住宅ローン利息と住宅ローン控除の差額が約3万円ですむと言うのは大変大きいですね。
さらに、シュミレーションしてみます。
今度は現在の最低金利に近い0.9%です。保証料込みです。
金利0.9の場合
総利息: 453,720
住宅ローン控除:475,000
以上のように、
なんと総利息支払い額に対して、ローン控除額の方が上回っています。
つまり、
金利が0.9%ならば、住宅ローンを利用した方が現金払いよりも安く家を建てる事が可能になります!
実際は、住宅ローンを借りるためには、
融資・保障手数料や火災保険料、団体生命保険料、保証料、抵当権設定登記費用、司法書士報酬などがかかります。
そして、借入額や返済期間、金利の変動によっても、結果は大きく変わってきます。
逆に、
住宅ローン控除については、税額からの控除になるため、給与収入や所得があり、控除額を上回る税額がある人が対象になります。
住宅購入の自己資金や現金に余裕がある人は借入額や返済期間を考慮することで、少ない金利負担で借り入れが可能になるということを考慮するといいでしょう。
さらに、住宅ローンの利息と住宅ローン控除のバランスを図るにより、
住宅ローン控除が終わった10年後に、住宅ローン控除で確定申告の還付金や年末調整で還付された税金を貯めておき、それを使っての繰り上げ返済を実行することにより、もっと大きく返済負担を減らす事が出来ます。
それについてはまた記事にしますね。
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