注文住宅だからこそ、建築費用をコントロールすることが可能です。注文住宅の建築コストを下げる方法を考えてみます。
家の装備や機能はシンプルに考えるすべてのものを揃えたり、何でも満たす家を作ろうとすると、設計に無理が生まれたり、無駄な装備をつけすぎてしまうことがあります。
あとから必要になったら追加できるようにしておき、8割満足できれば納得の家にしましょう。
ただし、建物の構造や使っている材料などあとから変更できないものはしっかりした上質で上級のものを選びましょう。
車でも、最初にある車種の最上級のグレードで、フル装備のオプションをつけても、実際はほとんど使わない機能だったり、機能と金額がみあっていないことがあります。
そして、車格が上の車種の方がフル装備の下の車種よりも、性能は断然高いことが多いです。
家のデザインや形状はシンプル注文住宅やデザイン住宅だと、他とは違う凝ったデザインや形状にしたくなりますし、そういったたて方が魅力ではあります。
しかし、特に設計や構造において複雑な形状だと、デメリットも多くなります。
複雑な形状は地震の時に建物にかかる揺れる力が片寄るため、耐震性が下がります。
複雑な形状は作業の難易度が上がるため、大工の工事費が上がります。場合によっては工期にも影響が出ます。
複雑な形状は半端なサイズや特殊な構造においてなるため、材料の無駄がでたり、汎用品が使えなくなり、建築資材のコストが上がります。
複雑な形状は、雨水の排水処理や経路が複雑になりやすく、将来的に雨漏りなどが発生することがあります。
すべてが絶対に起こるわけではないですが、シンプルで簡単な形状の家に比べて、起こりやすいことは確かです。
何家の形はシンプルでなるべく家自体の凹凸が少ないほうがいいです。
また、壁の表面積も少ない方がよく、全体の床面積もリビングは少し広めにしたら、他の部屋は少し狭くするなどの工夫をすることで、なるべく規模の小さい家にすることです。
間取りを大きく、広くする。なるべくオープンなスペースにしましょう。
廊下や玄関のホールなどを作りたくなりますが、その分、材料費や面積の増加によるコストがかかります。
なるべくシンプルで大きめ間取りにすることで、1つの空間を大きくとりましょう。
材料のコストダウンだけでなく、断熱性の高い建具や建材を利用すれば、広々した開放的な空間ができます。
伝統的な木造軸組工法や外壁の構造材でコストダウン日本の伝統的な木造軸組み工法が高温多湿の日本には一番適しており、他の工法と比較してもコストも押さえやすくなります。
外壁は工期がかかるモルタルによる塗壁よりも、セメントと木質系成分を混合した窯業系のサイディング材(ようぎょうけいサイディングざい)やガルバリウム鋼板に断熱材を施した金属サイディングの方が若干安くなり、固定していくだけなので工期が短くなります。
なお、サイディングは窯業系の場合は、15ミリや16ミリといった厚みにより、金額が変わります。
ガルバリウム鋼板は錆びに強く、丈夫な金属として外壁だけでなく、様々な場所に使われていますが、下地材が必要になるので、鋼板だけでなく、下地材料費や手間などの施工コストを含めて比較しましょう。
水回りなどの給排水設備や材料は同じものにまとめるキッチンや洗面所、風呂などの水まわりなどの給排水配管はできる限り、同じ場所に集中させます。
また、建具などの材料もなるべく同一で共用できる材料を使い、無駄な材料を減らします。
洗面化粧台などは多目的なものにし、洗面も洗濯や水掃除なども一つに機能を持たせて数を減らして、単価をあげることで最終的にコストダウンすることです。
採光や通風ものための窓はほどほどに光が差し込み、明るい家は気持ちが良いですが、採光は光のとり入れ方や窓の配置をを工夫して、窓をやたらと多くしないようにしましょう。
窓を多くすれば、いくら断熱性は高いとは言え、熱が出入りし、断熱性が下がるというデメリットもあります。
無垢の床、柱高くなります。しかし節があると安くなります。ほどほどの節があっても気にならないものです。
建築を一緒に楽しみながら工費を節約する
壁は日曜大工感覚でコルクボードを貼ったりするなど、工事を手伝うと思い出にもなりますし、コストの削減にもなります。
夢のマイホームのためにやりたいことは優先し、家の材料や性能を下げずにコスト削減するために、ちょっとした知恵や工夫で解決しましょう。
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